

当寺は臨濟山・龍珠寺(りょうしゅうじ)と申しまして、禅宗の一翼を担う臨済宗の寺です。
永正 10 年( 1513 )頃、南溟紹化(なんめいじょうか)禅師によって開かれました。当初
熱田港の玄関口、神戸町にあって龍珠庵(りょうしゅうあん)と称した後、天文元年(1532)
官許を得て臨濟山龍珠寺(りんざいさん・りょうしゅうじ)と呼ぶようになりま した。
その後、寛文 5 年( 1665 )将来の発展を願って地相を占い、現在の地、旗屋に移転 してま
いりました。開山以来500 年庶民の寺として発展、幾多の禅僧を輩出。一門寺院は40ヶ寺に
達しております。
近年、当寺へ「お納骨」「永代供養」についてのお問い合わせが多くなりました。皆様もご存じのように核家族化 ‐ 少子化に
より、 お墓を取り巻く環境は激変しております。放置されたお墓が増えているのです。また、息子さんの転勤などでお墓を造
れないご家庭も急増しております 。このことは寺院として単に残念ということで済ますことはできません。地球誕生以来私た
ちは、数え切れないご先祖様の命を途切れることなく受け継いで、今に至っているわけです。 この摩訶不思議なご縁を後世に
つなぐ為、また、この摩訶不思議なご縁に感謝し、自らも速やかにこの大宇宙の仏国土に生まれ変わり、美しい地球を眺めて
暮らす安穏の生活に入りたいものです。そのためには、あの世とこの世をつなぐ接点になる場所つまり納骨堂が必要です。
当寺では、単に御相続できない仏さまを合祀してお祀りするのではなく、個別にご供養させて戴き、お一人お一人の人生を顕
彰し、真に霊魂の休まる空間と環境をご提供するため、「拈華堂」と名付けて納骨堂を整えました。
当寺にご縁を結んでいただく方々にとって、魂のふるさとなれるよう努力と精進を重ねたいと願っております。


当寺のお納骨は、常楽塔と名付けたお納骨専用のお仏具で大切にお預かりいたします。この常楽塔は、基本故人に1基ずつの個別対応の分骨式納骨壇です。上部の礼拝部は、純金箔が張られており戒名を記させていただきます。下部の納骨部には内部に桐箱が備えられておりお納骨いただけます。お一人お一人大切に雛段が組まれた安置壇にご安置させていただきます。



◆ 絶家となり、お墓の継承者ができないご家庭
お子様がおられない、または、何らかの理由でお墓が継承できないご家庭が、将来を見据えてお墓の整理をお考えになられ、次なるご遺骨の供養に悩まれている方々に適しています。
◆ ご夫婦お二人で、先に伴侶を亡くされたご家庭
ご夫婦のどちらかが、お先にお亡くなりになり後の面倒を見てくれるお子様がおられないなど将来の供養に不安のお有りの方に適しています。生前予約も可能でご安心いただけます。
◆ 分家でも身近なところで両親を供養されたい方
自身は、次男で分家だか若きころに両親に苦労をかけた、また、本家のお墓とは別に身近なところで両親の供養をなされたい方に適しています。分骨式納骨壇だからこそ可能となりました。
◆ 嫁ぎ先で実家の両親を供養されたい方
ご自身がひとり娘様で、ご自身が嫁いだことで実家のお墓の継承ができない、また、両親の供養を身近なところでなされたい方に適しています。
◆ 生涯独身で、自身の納骨と供養がご心配の方
生涯独身の方が亡くなられた時には、誰にも供養されることなく無縁となってしまいます。しかし、ご自身が生きてきた証は残したいはずです。それが、叶う納骨壇です。
◆ 現在、菩提寺やお墓をお持ちでない方
菩提寺もなくお墓もないが、今後お寺とお付き合いを希望されている方や高額で墓地を買うことに二の足を踏まれている方には適しています。




当寺では、このように従来のユニット式納骨壇ではなく「個を大切に供養をする」ということの実現として個別分骨式納骨壇
「常楽塔」を採用いたしました。皆さま、少しお考えください。人が亡くなりますと慌ただしく臨終勤行、通夜式、葬儀告別
式と続きます。そして、初七日、満中陰法要と仏事は続きます。その間にお位牌やお仏壇を求めたりと本当に慌ただしく過ご
して行きます。そして、納骨法要を迎えるのです。納骨が終わったことで喪主としての責任を果たし、ようやく肩の荷を下ろ
す訳です。そして、ふと故人を想った時「これからの供養はどのようにすればいいのだろう。」「もし、自身が亡くなった後
は、どのように供養してもらえるのかな」と死後のことが段々と気になってきます。そうです。お納骨は一時の通過点です。
本当に皆さまがお求めのものはお納骨を通じての供養なのです。
① お納骨後33年間、拈華堂にて常楽塔をご安置ご供養申し上げます。
② その後は、ご遺骨の一部を拈華堂に残し、他は当寺墓地の合祀墓「萬霊塔」へ改葬しますが、
引き続き拈華堂と墓地にて供養を継続します。
③ ご希望があれば、ご命日などに読経を差し上げます。
④ 年忌法要の折は、常楽塔を本堂へ遷し、落ち着いた雰囲気の中で読経焼香ができます。
⑤ 毎年7月10日は本堂で合同の施餓鬼会を営み永代供養法要をお勤めいたします。
⑥ その他年間を通じ、様々な行事や法要を行い、霊魂の安寧に勤めていきます。
⑦ 当寺本堂で、お葬式を行うこともできます。


